HONEY JOURNAL

「はちみつ」を日々の料理に

2022.10.01 | はちみつレシピ

日頃、はちみつをどのように使われていますか?
「栄養素の宝庫・はちみつ」を積極的に摂りたいと思いながら、パンケーキやヨーグルトにかけたり、コーヒーや紅茶を飲む時に使ったりするくらいで、意外にバリエーションがないという方も多いのではないでしょうか。
ひとつ前の記事で、日々の食生活にはちみつを取り入れる提案をしていましたので、今回はその使い方などを少し詳しくお伝えします。

砂糖をはちみつに置き換えると
食事のカロリー・糖質や砂糖の摂りすぎを気にされている方にこそ提案したいのが、日々の料理に使用する砂糖をはちみつに置きかえる方法。
砂糖に比べて低カロリー・低糖質なはちみつは、果糖を素早く消化吸収して疲労回復に作用すると同時に、緩やかに血糖値を上げて長時間保ってくれるのです。そのため、食後の短時間で血糖値が急上昇し、急降下するために起こる食後に眠くなる、疲れやすくなるということを防ぐことができます。

はちみつで代用する時の分量計算
砂糖とはちみつでは糖分量が異なるので、砂糖の代用としてはちみつを使用する際は、甘さの違いを考えて味付けをするのがポイントです。はちみつは砂糖の1.3~1.5倍の甘みがあるといわれています。さらに、同じ「大さじ1」でも、砂糖とはちみつでは質量も違います。
また、甘さの程度や風味は蜜源である花の種類によって異なり、アカシアはクセがなく甘さ控えめ、レンゲは甘さも風味もしっかりあるのが特徴です。

ちょっと難しそうに聞こえますが、目安を換算表にしましたので、参考にしながら少量から調節して、ご使用のはちみつにあった最適な分量を見つけてみてください。あわせて、「同じくらいの甘さ」でのカロリーと糖質も比較してみました。

はちみつで代用する時の注意点
甘さの違いの他に、砂糖をはちみつに置き換える際に気をつけていただきたいことがいくつかあります。

 はちみつ独特の風味:はちみつ独特の風味は、煮込み料理などではコクが増して良いのですが、繊細な味付けや香りを生かしたい料理にはやや不向きです。
 1歳未満の乳児には与えない:ボツリヌス菌が混入していることがあるため、はちみつは1歳未満の乳児に食べさせないでください。
 パンやクッキーが膨らまない:はちみつの酵素がイーストに作用して過発酵になりやすく、生地がだれて膨らまないことがあるようです。

はちみつの保管方法
はちみつは殺菌作用があり保存に向いた食品なので、季節を問わず直射日光を避けて常温(18〜24℃程度)で保存するのがおすすめ。できるだけ温度変化の少ないところに保管し、清潔なスプーンを使用するのがポイントです。
ただし、15℃以下で結晶化しやすいため、冷蔵庫で保存したり、冬場気温が低くなると白く固まってしまいます。品質には問題ないので、60℃程度のお湯にふたを外した瓶ごとつけて湯煎でしっかりと溶かしてください。加熱する温度が高すぎると成分や風味が変わってしまうので要注意。
また、結晶化を繰り返すのも風味が損なわれます。

栄養やカロリー面だけでなく、はちみつの風味も料理のエッセンスとして楽しめるので、まずはクセが少ないアカシアのはちみつなどを使って、甘さの調節がしやすい肉じゃが、スペアリブなどの煮込み料理や、チキンや魚の照り焼きからチャレンジしてみてはいかがでしょう。

LATEST JOURNAL