HONEY JOURNAL

蜜蝋(みつろう)のお話 Vol.2

2024.07.31 | はちみつ豆知識

前回に続き、蜜蝋(みつろう)の有用性や用途についてご紹介します。

天然の空気清浄機・蜜蝋


原油系のパラフィンロウソクと異なり、ススを出すことがない蜜蝋ロウソク。
蜜蝋ロウソクは、滝の5倍にも相当マイナスイオンを発生させると言われ、アレルギーのもととなるウイルス、カビ、ダニ、花粉、PM2.5、建材から発する有害物質、排気ガス、チリなどを包み込んで、花粉症や喘息などのアレルギー反応の改善に役立つとされています。
また、お風呂で灯すと水蒸気に蜜蝋の成分とプロポリスの成分が混じり、それを吸入することで鼻のつまりや目のかゆみが改善するとも。

このように、お部屋の空気を綺麗にすると同時に、目に見えないあらゆる“外敵”から守ってくれる蜜蝋ロウソクは、まさに「天然の空気清浄機」なのです。



多岐にわたる蜜蝋の用途


ロウソクのほかにも、古くから蜜蝋は驚くほど幅広い分野で使用されています。
使用する巣の部分や精製方法によって蜜蝋はグレードが異なり、はちみつを貯めた巣の入口を閉じた蜜蓋(みつぶた)を精製したものは特にグレードが高いため、医療用や化粧品なお直接肌に触れるものに使用されることが多いようです。

■ 養蜂
養蜂では、蜜蜂に規則正しい六角形の巣穴を作らせるための土台として、蜜蝋で作られたシート状の巣礎(すそ)が使用されます。巣枠に張られた巣礎のうえに蜜蝋を盛って生活の基盤を構築する蜜蜂が、幼虫やさなぎ、花粉、はちみつの貯蔵庫となる巣房を効率よく作るための飼育シートです。

■ 化粧品
皮膚に保護バリアを作る蜜蝋は、肌への密着度が高く、肌表面の水分が逃げることを防いで潤いをキープする保湿効果から、ハンドクリームリップクリーム口紅などに使用されています。また殺菌効果が認められていることから、これらの防腐剤の役目も果たします。

発売以来、年々ファンが増えているハニーマークスのオリジナル商品、マヌカハニーリップケアにも、ハイグレードの蜜蝋を使用しています。

■ 医療用
古くから医療用として多く利用されてきた蜜蝋は、現在でも軟膏の基材や手術時の骨の局部的な止血などに使用されています。また、蜜蝋は鎮痛・抗炎症作用を持つ成分を含有しているため、皮膚の炎症やかゆみを鎮めるとも言われます。
歯科ワックスとしても広く使用されており、矯正時の保護材や安定剤、噛み合わせ調整や歯型づくり、歯間の汚れを取るデンタルフロスのコーティングなど、歯科では馴染み深い天然の素材です。


■ 食用
ハニーマークスでも人気のコムハニーは、まさに巣ごとそのままはちみつと蜜蝋を一緒に口にする天然酵素たっぷりの食品で、噛み続けると残るガム状のものの正体が蜜蝋です。
また、グレードの高い蜜蝋はカヌレガムなど製菓用としても使用されてきました。



■ 工芸用
蜜蝋と植物由来のオイルを混ぜて作られる自然素材の蜜蝋ワックスは、表面に皮膜をつくるため、その撥水・防腐効果からワックスとして家具やフローリングを含む木工品や、皮革製品の艶出しや表面保護に使用されています。

■ 文具
口に入れても安全な蜜蝋クレヨンや、手で温めて曲げ伸ばしする蜜蝋粘土の原料としても使われています。


■ 日用品
蜜蝋を布に染み込ませて作る蜜蝋ラップは、冷蔵庫に入れておくと硬くなり、手の温度でやわらかくなり食器になどにフィットさせられる蜜蝋の性質を生かした、エコラップとして近年注目されています。



はちみつに負けず劣らず、生活のあらゆるシーンで活躍する蜜蝋。知れば知るほど、蜜蜂が作り出すほぼ全てのものが、我々の生活や健康にやさしく寄り添ってくれるものばかりあることに、改めて驚き、感動すら覚えます。

天然素材で安心して生活に取り入れられる蜜蜂の恩恵を、ハニーマークスでも取り扱っているコムハニーやロウソクなど身近なものから手に取ってみるのはいかがでしょう。


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