HONEY JOURNAL

「はちみつ」はスーパーフード?

2022.08.29 | はちみつ豆知識

「世界最古のスーパーフード」「元祖スーパーフード」「最強のスーパーフード」「パーフェクトフード」など、その豊富な栄養成分と栄養価によって、様々な呼ばれ方をするはちみつ。
古くから民間療法として使用されてきたことから、何となく「体に良さそう」というイメージを持たれている方も多いと思います。

はちみつは栄養素の宝庫
はちみつの種類によっても異なりますが、その成分は約20%が水分、60%以上が果糖とブドウ糖、そしてその他に花粉に由来する良質なビタミン類やミネラル類、アミノ酸や酵素といった栄養素を含有。
詳しく見ると、ビタミン類ではビタミンB1・B2・B6・葉酸・パントテン酸・ビタミンC・ビタミンKなど、ミネラル類では多くのカリウムの他、ナトリウム・カルシウム・マグネシウム・リン・鉄・亜鉛・銅・マンガン、有機酸のグルコン酸やリンゴ酸なども含んでいます。

※詳細なはちみつの栄養成分含有量は、文部科学省の食品成分データベースよりご確認いただけます。

消化吸収に優れたはちみつ
はちみつの主成分である果糖とブドウ糖は、単糖類というそれ以上分解されない糖類。砂糖やトレハロースなどの二糖類、ごはん・パンに含まれるデンプンなどの多糖類といったすべての糖類は、単糖まで分解された後に小腸で吸収されます。そのため、摂取後すぐに消化吸収される果糖・ブドウ糖を多く含むはちみつは、砂糖や炭水化物に比べてすばやくエネルギー化され、運動後も効率良く疲労回復を期待できるのが特徴です。
また、体内に残ってしまった余分な塩分を排出し、血圧を正常に保つことで知られるカリウムも多く含まれるほか、豊富に含まれる栄養素により非常食としても重宝されています。

ただし、1歳未満の乳児には栄養効果よりもリスクが高いため、農林水産省も「ボツリヌス菌を原因とする乳児ボツリヌス症の発生を防止するため、1歳未満の乳児に蜂蜜を食べさせないでください。」と発信し、商品への表示も義務化されています。

はちみつを日々の食生活に
日常ではちみつを使う頻度はどれくらいでしょうか?紅茶やホットミルクに加えたり、パンケーキやトーストにかけたりとトッピングとして使用されている方が多いかもしれません。
日頃の食事でもっとスーパーフード・はちみつを摂取しやすくするには、料理を作る際の砂糖をはちみつに置き換えるのがおすすめです。
砂糖100gのカロリーが約384kcalに対して、はちみつ100gの標準カロリーは約294kcalなので、はちみつの方がカロリーを抑えられるばかりでなく、はちみつの甘さは砂糖のおよそ1.3倍。つまり、砂糖の1/3程度の量で同じ甘さになります。

摂取カロリーを抑えられ、消化吸収にも良くて胃腸への負担も少ない「はちみつ」、日々の料理に使わない手はありません。

はちみつの「国産」表示
日常的にはちみつを摂取するとなると、気に掛かるのはその品質。これまで度々、水あめなどの混ざったはちみつが出回ってきた経緯から、その信頼性は世界各国でも注目度の高い関心事項です。
日本では、全国はちみつ公正取引協議会の「公正取引規約」により、採蜜国を「国産」とだけ表示する場合は、その原料蜜の全てが国内で採蜜されたものでなければならないと定められています。また、外国で採蜜されたはちみつには「○○産」など、複数国で採蜜してブレンドされた場合も含めてすべての国名表示が必要です。
さらに、はちみつ類以外のものが混入していないことを表す文言は「純粋」「Pure」のみが使用でき、はちみつ類以外のものが混入した場合は表示することができません。

安心して口にできる品質を見極める目を持って、スーパーフード・はちみつの栄養効果を、スポーツ後や食事など日々の生活に効率よく取り入れましょう。

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