HONEY JOURNAL

夏こそ、はちみつ。

2023.07.13 | はちみつレシピ

7月に入って温度も湿度も高い日が続いていますが、体の不調を感じていませんか?
今回は、体調を崩しやすい夏を健やかに乗り越える秘訣として、夏こそパワーを発揮するはちみつの摂り方をご案内します。


夏の2大体調不良
まずは、「食欲不振」「倦怠感」「疲労感」といった暑さによる不調の総称『夏バテ』。夏バテの原因は、汗をたくさんかくことによる脱水、冷房の冷えによる自律神経の乱れ、寝苦しさによる睡眠不足、暑さからくる消化機能の低下など様々ですが、老廃物の代謝や排出が滞って疲労が体に溜まっている状態です。そのため、効率的な疲労回復とエネルギー摂取が重要になってきます。

そして2つ目が、近年ニュースなどでも毎日のように耳にする『熱中症』。高温多湿な環境に身体が適応できないことが原因で、体温調節機能が正常に働かなかったり、体内の水分と塩分のバランスが崩れたりすることで生じる、体温の上昇やめまい、けいれん、頭痛などさまざまな症状の総称です。暑いと知らずしらずのうちに汗をかき、体内の水分と一緒にミネラルやビタミンなども失われているので、のどが渇く前にこまめに水分やミネラルを補給することで予防します。

 

はちみつの働き
疲労回復とエネルギー摂取が肝要な「夏バテ」、水分やミネラル・ビタミンの摂取が必要な「熱中症」、どちらの対策にもぴったりなのが、はちみつです。
はちみつは約8割が糖分で、単糖類(糖の最小単位)のブドウ糖と果糖が主成分のため、体内で素早くエネルギーとして吸収されるとともに、即効性のある疲労回復効果が期待できます。
さらに、カルシウム・マグネシウム・カリウム・ナトリウム・鉄・亜鉛など12種類の「ミネラル」、ビタミンC・B1・B2などの「ビタミン類」、プロリン・リジン・グルタミン酸など10種類以上の「アミノ酸」もはちみつは含んでいるので、水分と一緒に補給するのにも最適なのです。

また、日本スポーツ協会は、0.1~0.2%の食塩と糖質を含んだ飲料を熱中症予防の水分補給として推奨しています。腸内のブドウ糖はナトリウムがあることでスピーディーに吸収され、それに引っ張られて同時に水分も吸収されるためです。

 

夏の定番は「塩はちみつレモン」
はちみつとの相性抜群で栄養素を効率よく摂れる定番は、やっぱり「はちみつレモン」。レモンに多く含まれるクエン酸が疲労感を軽減してくれるので、疲労回復とエネルギー補給が必要な夏バテ対策には「はちみつレモン」でも十分ですが、塩(ナトリウム)を加えると熱中症対策にも最適です。
簡単に作れる「塩レモンはちみつ」は、ミネラルウォーターやソーダを加えた水分補給のドリンクとしてだけでなく、焼酎やハイボールなどお酒に加えたり、アイスクリームやヨーグルトにかけたりと、夏は大活躍してくれます。

[作り方]
Step.1 よく洗ったレモンの水分をしっかり拭き取り、皮ごと輪切りか細かいざく切りに。
Step.2 煮沸した保存容器にレモンとはちみつを交互に入れて、レモンが浮かないように。
Step.3 岩塩を入れて密封した容器を振ってなじませたら、1日冷蔵庫で寝かせて完成。

 

塩はちみつレモンをは、いつ摂るのが良い?
水分補給として喉が渇いた時や、渇く前にドリンクとして「塩はちみつレモン」を飲む以外にも、朝晩の2回が取り入れる最適なタイミング。活動を始める朝食時にエネルギーの元となる糖分とカリウムを摂って暑い1日に備え、夜は就寝の2時間ほど前に摂ることで、はちみつに含まれるトリプトファンが夏バテや熱中症の予防に必要な睡眠の質を高めてくれます。

 

「塩はちみつレモン」をすぐに摂りたい時や、簡単に取り入れたい時は、レモンの代わりに市販のレモン果汁を使用しても同じ効果が期待できるので、まずは一度試してみてはいかがでしょう?
夏こそお好みのはちみつを使って、不調を未然に予防しながら暑い夏を健やかにお過ごしください。

 

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